ご利用者とご家族の安心のために|GPSの活用をご紹介

こんにちは! 満寿園のケアマネジャーです。

認知症になられた方で心配されることのひとつが、歩いて出掛けて帰れなくなることです。悲しいことにすぐには見つからず、行方不明になられる方も増え、その数は10年前と比べて1.8倍近く急増しているというデータもあり、近年では、GPSを使用される方が増えてきました。

GPSは、本体を専用の靴にはめ込んだり、カバンや衣類、鍵などにつけて持ち歩くことで、離れていてもスマートフォンのアプリやパソコンなどから、いつでも位置情報を確認することができます。

 

また、例えば「自宅から300m圏内」など、予め指定した範囲の外へ出ていくと通知が届くように設定することや、位置情報をもとに探しても見当たらない場合などに、スマートフォンやパソコンからの操作でGPS本体のブザーを鳴らし、その音を頼りに探すことができる機能のついたものもあります。

「失くしたら大変じゃない? 高価そうなものだけど…」
そんな心配もあるかと思いますが、もし落としてしまっても、GPS機能で位置情報を検索すれば見つかることがほとんどです。

「雨に濡れたり、川に落としたらどうなるの?」
こんな声もあると思います。
本体は防水仕様のものが多いので、多少の雨であれば大丈夫なようです。

故意に壊してしまう、などは別ですが、紛失した場合など、状況によっては保険がきく場合もあると、業者の方から聞きました。

GPS本体は、ネットショッピングなどで購入できるものもありますが、価格や機能が様々で、住む地域の特徴により活用しにくいものもあるようです。どちらにしても、購入、使用される前に商品説明や注意書きをよく読む必要がありそうです。ご利用者もご家族も安心して過ごせるよう、気になることがあれば身近なケアマネジャーに相談してみてくださいね。

また京丹後市には、認知症等で帰宅できなくなるおそれのある高齢者が、GPS端末による位置探索サービスを利用する場合の初期経費を補助する事業(京丹後市認知症高齢者等位置探索サービス利用補助金交付事業)があり、ホームページで紹介されています。
このほか、「SOSネットワーク」というシステムもあり、登録しておくと行方不明となったときに、情報を協力機関に発信し、警察や消防も出動して多くの目で捜索することができますので、併せてご相談ください。

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