特別養護老人ホーム満寿園 ユニットリーダー
城下 渡
WATARU SHIROSHITA
介護職 子分になりました
元気なおじいさんがいました。(元気な男性のご利用者がいました。)日頃から「家に帰らなければ」と、出口を探して歩いておられる方で、その日は夏の午後の暑い日でしたが、出口を探しておられるうちに廊下に出て、そのまま窓を開けて外に出て行かれました。付き添っていた僕はその人の子分として選ばれたようで、「帰るど」と一緒に帰ることになりました。
その人は帰ろうと施設から離れてどんどん歩こうとされるので、僕は施設に戻ろうと施設の方へ誘導しようとしますが、「いらん」と自分の思う方に歩かれます。日陰を見つけては「休みましょう」と声をかけますが、子分である僕には「いらんちゃ」と言われ、さらにどんどん歩かれます。
そのうち疲れて人んちの玄関先で「休むど」と座ろうとされるので、少しでも迷惑にならないようにと、端っこの方に座ってもらおうとしますが、なぜか玄関先に座って子分である僕にも「休め」と気遣ってくれます。
そのうち施設からいなくなったことに気づいた職員が車で探しに来てくれ、施設に戻りました。「いらんちゃ」と怒られることもありますが、一緒に帰る仲間として認められ、道中を一緒に歩く時間をもらえたのかなと嬉しく思います。
特別養護老人ホーム満寿園 ユニットリーダー
城下 渡
WATARU SHIROSHITA
- プロフィール
- 経歴
・入社:2015年
・出身:京都府京丹後市
・資格:介護福祉士
・他業種からの転職
・Uターン(東京都)
・入社1年目:特別養護老人ホーム満寿園 介護職員
・入社4年目:短期入所 介護職員
・入社6年目:短期入所 ユニットリーダー
・入社7年目:特別養護老人ホーム満寿園 ユニットリーダー