まだ他の仕事をしていた若いころ、仕事がうまくいかなくて、悔しくて泣いたことが何度かありました。この仕事を始めてからは、出会った方々の想いに胸を打たれて涙がこぼれる、そんなことが何度もありました。

ご利用者が家族を想う気持ちや、家族がご利用者を想う気持ち、大切に想うからこその不安や心細さや、守ってきた暮らしや歩んできた人生に想うこと。患っておられる病気によって、その気持ちが少し隠れてしまうこともありますが、それでも気持ちって直接的な言葉でなくても伝わって、その人の想いを感じることができます。

こんな風に人の気持ちや、そのあたたかさをすぐそばに感じられるのは、この仕事と出会ってからです。ご利用者さんの言葉や考えておられることってすごいです。深いです。優しいです。仕事なのに、みなさんからたくさんのものを受け取っているように思えるから不思議です。そしてそれらはいつも私の心の中にあります。

仲間がいる心強さもこの仕事が教えてくれました。以前は周りがライバルであるかのように思って働いていましたが、今は違います。仕事なのでもちろん大変なこともありますが、そんな時でも一緒に考えて一緒に乗り越えていけるチームの仲間がいるってとても幸せなことだと思います。

関わるお一人おひとりの想いを知り、安心して過ごせる暮らしを支える。私たちができるのは特別なことではないかも知れないけれど、とても素敵な仕事だと思います。

他の職員インタビューを読む