弁当忘れても傘忘れるな|ご利用者からたくさんのことを教わっています

こんにちは。あしぎぬ福祉会総務課です。寒さが本格的になってきて、日本海側では雪の心配もちらつくこの時期、今年は雪が多いだろうかとよく話題にあがります。

つい先日、たまたま流れていたテレビで、お天気コーナーのレポーターが「ある地域では、弁当忘れても傘忘れるな、と言いますが…」と天気を伝えていたのが耳に入り、以前あるご利用者から、よくこの言葉と一緒に少し前の丹後について教えていただいたことを思い出しました。

丹後はこの時期天気の変化が激しく、よく晴れていると思っていたら突然強い雨が降ったり風が吹いたり、かと思えばまたすぐに晴れ間が差すようなことがあります。この不安定な気候を「うらにし」と言い、最近まさにそんな天気が続いています。

そのため、丹後では昔から『弁当忘れても傘忘れるな』とよく言われていたそうです。車を運転する人が今よりずっと少なかった頃、「突然の大雨は人々にとってお弁当を忘れるより大変だったから、この時期は家を出る時は晴れていても、傘を持っていった方が良いということだ」と教わりました。
お弁当を忘れるより大変、という表現に少し驚きましたが、確かに今でも、徒歩や自転車で学校に通う子ども世代などにとっては、この地域特有の突然の雨は昔と変わらず大変で、なるほど、と納得した思い出があります。

そしてもう一つ、「うらにしの天候の特徴のように、いいことも大変なことも長く続かないのが人生だ」と、その方が教えてくれました。とても説得力と重みのある言葉です。
ご利用者から教わることがたくさんあるのが、福祉の魅力のひとつです。その魅力を感じながら今日を過ごしています。

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