新年あけましておめでとうございます。
毎年年末には、あしぎぬ福祉会を支えてくださる地域の皆さまのあたたかさを改めて感じる出来事があります。
箱いっぱいのカレンダーを年末に届けてくださる、峰山町の中西孝太郎様です。
約40年前から養護老人ホームへ毎年カレンダーを届けてくださっています。もともとは中西様のお知り合いの方が届けてくださっていたとのことでしたが、その方が続けられなくなったことを聞かれて、「これは私の役目なのかも知れない」と引き継いでくださったことがきっかけだったそうです。その時からこれまで毎年欠かさず、ご近所や市内の企業などに声を掛け、集めていただいたカレンダーを届けてくださっています。
この40年の間には大きな病気をされたこともあったそうですが、「それでも何とか続けて来れました」と、私たちが働く随分前から長い間こうして支え続けてくださっていたことを知って、驚きとともに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
素敵な風景のカレンダー、綺麗な花がいっぱいのカレンダー、かわいいイラストのカレンダー、シンプルでおしゃれなカレンダー…。その中からご利用者さんにお好きなものを選んでいただくのが、養護老人ホームでは毎年恒例となっています。
この年末も、大晦日にたくさんのカレンダーを広げて、ご利用者さんが手に取り、迷われながらも好きなものを選んでお部屋に飾り、新しい年を迎えました。
好きなものや使いやすいものをご自身で選んでいただける。これは普段のケアの中で私たちが大切にしていることでもあります。自分のことは自分で決めることができ、その人らしく過ごせる居場所であるように。
こうして中西様や、地域の皆様のお力をお借りしながら、今年もご利用者さんお一人おひとりの思いに寄り添い、安心して過ごせるあたたかい施設を目指します。
2023年もどうぞよろしくお願い致します。