こんにちは!満寿園のケアマネジャーです。
今日はお薬のお話です。
足腰が痛む、血圧が高くなった・・・など、年齢を重ねるにつれて受診の機会や飲む薬が増えていく傾向があります。食前や食後、食間、眠る前というように、飲む時間の指定がいろいろあり、毎日きちんと服薬されている方もおられますが、忙しかったり、来客や電話と重なってつい飲み忘れてしまうことって、皆さんよくあると思います。
また、薬は飲み忘れだけでなく、重複して服用してしまうことも心配です。担当しているご利用者のお宅でも、おひとり暮らしの方や、高齢のご夫婦だけの世帯、日中一人になられる方など、さまざまな家庭の状況に合わせてご本人やご家族が対応されていますが、なかなかうまくいかないこともあり、私たちケアマネジャーも、どうしたらいいか一緒に考えます。
「薬カレンダー」は薬局などで販売されているので、活用されている方も多いと思います。
ご利用者本人やご家族が管理することが難しい場合は、訪問看護のサービスを受け、薬の整理やセットをしてもらったり、薬局の居宅療養管理指導を受けて、薬の配達やセット、指導を受けて順調に服用できる方もおられます。
一方で、そういったことでもうまく服用できない方や、サービスを利用することでの金銭的な負担を心配される方もおられます。そんな時は、視点を変えた工夫が必要です。ほんの少しの工夫が効果につながることがありますので、うまくいったケースをご紹介します。
やってよかった工夫① 【日めくりカレンダー風お薬セット】
これは薬局の方から教わった、日めくりカレンダーに薬を貼り付ける方法です。写真には写っていませんが、日付の下のスペースにその日の薬を予め貼りつけておくことで、飲み忘れと飲み間違いを減らすことが期待できます。「朝」「夕」など、飲むタイミングを書き足すなど、その方に合わせて使いやすく、ご主人のお薬管理としてご利用者の奥様に試してもらったところ、「分かりやすい」と言われていました。
やってよかった工夫② 【大きな数字で日にちを確認】
カレンダーの日付を切り取り、その日の薬と一日分ずつ袋にセットします。当日の日付は毎朝新聞で確認されるので、この方法で間違いなく飲んでいただけるようになりました。
やってよかった工夫③ 【ジャバラの箱】
写真のようなジャバラの仕切りをつけた箱に薬をセットします。その箱を食卓に置き、食事のタイミングに合わせて一番手前にある薬を飲んでいただく方法が、その方の生活習慣に合い、きちんと飲んでいただけるようになりました。
アナログな方法ではありますが、このような工夫で飲み忘れや飲み間違いを防ぐことができました。方法は一つでなく、その方の価値観や生活習慣などに合わせて工夫することが大切だと感じています。
他にも「こんな方法があるよ」とナイスアイデアをお持ちの方がおられれば、ぜひ教えてください!