一日限定のラーメン屋さん|職員のこれまでの経験がご利用者の新たな楽しみに

養護老人ホームに、職員による一日限定のラーメン屋さんが開店しました。メニューは一品、スープの配分や濃さを事前に試作し、麺の太さにもこだわった醤油ラーメンです。おいしさに手を抜かず、ご利用者が食べやすいことも大切に、この日のための本格ラーメンを試行錯誤しました。

お昼に近付くにつれ、スープのいい香りが養護老人ホームいっぱいに広がり、みんなの食欲をそそります。そんな中、のれんをくぐって、ご利用者が次々に来店されました。
「ここに座ろうか」「楽しみだな」 ラーメンができるまでの少しの待ち時間も、みなさんそれぞれに楽しんでおられるようでした。

お待たせしました、と出来立てラーメンをお出しすると、ご利用者みなさんが喜んでくださり、その時の表情と声が忘れられません。一口食べてまた喜びの声、「おいしい」「嬉しい」そんな声をこの日、本当にたくさんいただきました。食べ終わる前から、「もう1杯食べたい」「次が楽しみだな」そんな声や笑いもあり、楽しいお昼のひとときになりました。

この一日限定のラーメン屋さんは、ある職員の前職での経験がきっかけです。その経験が、ご利用者の今日の楽しみと笑顔につながる。福祉のしごとの幅広さを改めて感じました。

調理場が落ち着いたころ、その職員がみなさんにあいさつするために顔を出すと、「あんたが作ってくれたと思っとった」と言われたご利用者がおられました。
なじみの職員が作るよさ。まるでお店のようなよさと、お店とはまた違うよさ。あしぎぬ福祉会のよさ。ラーメンを通してそんなことを感じた一日でした。

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